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運転手労働1時間減/トラック 改善協が実験報告

 第13回トラック輸送における取引環境・労働時間改善県地方協議会(座長・小野秀昭運輸・物流研究所取締役フェロー)が20日、那覇市内で開かれ、昨年実施した荷待ち時間の短縮を図る実証実験で、トラック運転手の労働時間を2019年比で1時間8分削減したと報告した。

 実験は昨年11月から今年4月まで、県内着荷主とその物流子会社、運送事業者3社の計5社を対象に、運輸・物流研究所(東京)が実施した。

 着荷主は効率化を図るため、それまで一つだった物流センターを三つに増やして貨物を分散した。さらに、荷下ろしや検品に要する時間が短い少量貨物用の入荷口を設置。フォークリフトを操縦し、荷下ろしを担う人員を増員した。その結果、1納入当たりの平均待機時間は前年比21分減の43分まで短縮された。

 トラック運転手の労働時間は同1時間8分減の9時間38分と大幅に削減され、長時間労働の是正につながった。

 働き方改革の一環で、3年後にトラック運送業の時間外労働限度時間が年960時間までとなる。

 関係団体は結果を踏まえ、長時間労働是正の取り組みにつなげたいとしている。

 臨時会では「まん延防止等重点措置」指定に伴う、県の時短要請に応じた事業所に支払う協力金費用として、専決処分した第2次補正予算約136億9628万円も可決した。

2021/04/21 琉球新報朝刊 5ページ 471文字

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